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オフサイドとディフェンスラインに注目

サッカーの試合

サッカーでは、例えば3-6-1のフォーメーションなら3人、4-4-2なら4人のディフェンダーが、ほぼ横一列になって「ディフェンスライン」を形成し、相手側に近づけたり(これを「ディフェンスラインを上げる」という)、自分側に近づけたり(これを「ディフェンスラインを下げる」という)しています。

サッカーにはオフサイドというルールがあり、ボールをキープしている攻撃側は、相手側の最後尾のディフェンダーより向こうでパスを受け取ると反則になってしまいます。ただし、ボールだけを最後尾のディフェンダーの向こう側に落とし、そのあと誰かが走りこんでそのボールを受け取るのはOKです。ですから、ボールをキープしていない守備側は、相手がパスの出し先をためらっている時などにディフェンスラインを上げて、前にパスを出せる面積を減らし、「守りながらも前に出ている」状態を作ることがあります。もし、ボールを奪うことができれば、相手のゴールまでの距離が近くなるからです。一方で、相手が自由にパスを出せそうな状況で、ボールだけをディフェンスラインの後ろに通されて走りこまれそうな時は、ディフェンスラインを下げます。もしそのパスが通ってしまうと、守備がとても手薄な状態で相手に攻められてしまうからです。

ボロボロのサッカーボール

このように、ディフェンスラインが上がっているか、下がっているかで、守備側の思惑が垣間見えます。そこに注目してサッカーを見るのも面白いのではないでしょうか。