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イタリア代表で流行したカテナチオ

カテナチオ

カテナチオは、サッカーの戦術の中でも特に有名な戦略の一つで、イタリアサッカーにその起源を持ちます。この言葉はイタリア語で鎖という意味を持ち、その名の通り、守備を非常に重視した戦術です。
カテナチオの主要な特徴は、堅牢な守備を構築し、相手チームの攻撃を無力化することに重点を置くことです。この戦術は20世紀中頃にイタリアのクラブレベルで発展し、1960年代には国際サッカーの舞台で広く採用されました。

カテナチオの核となるのは、リベロと呼ばれるポジションです。リベロは、従来のセンターバックの背後でプレーし、守備陣の最後の砦として機能します。
リベロの役割は多岐にわたり、守備陣を統率し、カバーを行い、必要に応じて攻撃に参加します。イタリアで有名なリベロには、フランコ・バレージやガエタノ・シレアなどがいます。

カテナチオのもう一つの特徴は、マン・トゥ・マンの厳格なマーキングシステムです。各選手は特定の相手選手をマークし、試合を通じてその選手の動きを制限します。
これにより、相手チームの攻撃的な選手が自由に動き回ることを防ぎます。カテナチオは、中盤での堅固なディフェンスラインと併せて、非常に堅牢な守備体系を築き上げます。

攻撃に関しては、カテナチオはカウンターアタックに重点を置きます。守備を固めることで相手の攻撃を防ぎ、ボールを奪うと素早く攻撃に転じます。
この戦術は、特に物理的な強さとスピードを兼ね備えたフォワードやウィングプレーヤーに依存します。伝統的に、イタリアのクラブはこの戦術を用いて、限られたチャンスから効率よく得点を獲得してきました。

イタリア代表チーム

カテナチオの戦術は、1960年代から1970年代にかけて国際サッカーで一定の成功を収めました。特に、イタリア代表チームはこの戦術を採用し、1968年のヨーロッパ選手権で優勝し、1970年のFIFAワールドカップではファイナルに進出しました。
しかし、この戦術はしばしば批判の対象にもなりました。その理由は、極端な守備的姿勢が、退屈で非創造的な試合を生み出すとされていたためです。

しかし、現在、人気は徐々に衰えていきました。サッカーの世界では攻撃的なプレースタイルが好まれるようになり、よりダイナミックで創造的な戦術が開発されました。しかし、カテナチオの影響は今日のサッカーにも見られます。現代の守備戦術、特に組織的なディフェンスと戦術的な柔軟性は、カテナチオの遺産と言えるでしょう。

カテナチオは、サッカー戦術の歴史において重要な位置を占めています。この戦術は、守備を重視することで試合の流れをコントロールし、効率的なカウンターアタックで勝利を収めるという考え方を示しています。現代サッカーにおいても、その戦術的な原則は多くのチームによって取り入れられ、進化し続けています。